先日、東北の山中に四泊五日で川魚や水生昆虫、貝などを捕りに行ってきた。滞在中は夜が明けると同時に、いくつかの沼に10個程、魚を捕る特製の仕掛けを沈め、日本海に近い深い山へ向かう。途中、コンビニで食料を仕入れ、さらに山奥へと向かう。人里を離れ、「熊注意」の看板を横目に運転して行くと緊張感が増して少し胃がキューンとなる。
山中の小川で三時頃まで貝や魚を捕り、日没寸前に沼まで降りて仕掛を引き上げ、魚をビニール袋に入れ、酸素を注入して車に積む。四日間こんな繰り返しだ。
二日目、朝から色々捕りまくり、ヘトヘト…すでに日は暮れ、農道のスペースに車を停め、コーヒーを入れ、晩飯。外は真っ暗だ。ちょっと怖い。七時五十分、道場に八時の合同修行の連絡をしようとしたが、携帯の電波がない!。そのまま修行しようとライトをつけると目の前にわらぶき屋根の壊れかけた人家があった(人は住んでいない)そばによると、ゾクゾクっと寒気がして目がショボショボになってきた『いる…じゃんか!』間違いなく霊気を感じる。塩と除霊石を準備し、二礼三拍手「かけーまくもーかしこき……」祝詞を奏上し、塩で浄めながら猛修行。怖いもんだから声もバカでかくなる。修行中、ふと四つの顔が頭をよぎったので、なぜか、修行をストップして魂清浄の神法の話を始めてしまった(自分でも理由が解らない)五分ほど話して「……どうですか、十七霊界が理解できたでしょ?それじゃ、僕が唱えますから大国主大神にすべて任せなさい。安心して行きなさい」そしてさらに十五分真剣に唱えると頭が熱くなり、涙が滝のように流れた。(霊が昇天したようだ)
疲れ果て、朝まで熟睡して外に出ると、老夫婦が畑に行く途中、ニコニコしながら、東北特有のイントネーションで「アンタ、どっから来たの?…東京!?ご苦労さん。夕べ、ここで寝たのかい。……出ただろう、ほら、こーゆーの。フッフッフ……」「いやあ、僕、霊感とかないんで(ホントはある)よく眠れましたよ。ここで、なんかあったんですか?」「ずいぶん昔だけどょ、一家四人、ここでみんな死んじまってさ……かわいそうだったよな」「四人?……夕べの四人……よ、四人!!!」それを聞いて、昨日の百倍ビビってしまった。
翌日、能代市内を走行していると、そこそこ大きな川が何本かあり、道に迷って川を渡るとテレビ中継車が停まっていて、大沢橋という橋の上でレポーターが実況していた。面白そうだったから、降りてそばに行ってみると、なんとそこは、いつぞやの大事件、母親が娘を突き落とした橋ではないか!裁判の日のための取材か何かで来ていたようだ。早速、花が供えてあるその現場に左右左と塩をまき、10分程、魂清浄を唱えてきた。ここでも涙が出た。
このように地方に来ると、墓や祠、地蔵などを始め、霊的に問題がある場所はとにかく多い。すべて浄めていたら、魚など捕る時間などなくなってしまうだろう。除霊石は常に持ち歩いて行動しているが、変な所を通過すると石が熱くなったり、重く感じたりして教えていただけるようだ。
さらに面白かったのは、除霊石がお姿の替わり(重軽の修行)になったこと。道を挟んで二つの沼があり、どちらも同じような沼に見えたが、除霊石で重軽を試した。「どちらの沼が魚が多いですか?」答えは左の沼。両方の沼に仕掛を沈めてみると、左の沼は形のいい特殊なフナが大量に!右はクチボソなど雑魚ばっか。釣りもやってみたが、結果は同じであった。
普段は『必要な時以外、霊を感じさせないでください』と祈願しているが、今回はその「必要な時」をしっかりと教えていただけた気がする。どんな場所に行っても『霊を十七霊界に昇天させてあげたい』という気持ちが自然に湧いてくれば一番いいのかもしれない。霊を感じることよりそれが大事かも……。
今回の東北の旅は、時間があれば、会員のK.Oさん宅に寄っていきたかったのですが、時間的にギリギリだったので訪問できませんでした。しかし、色々と迷霊について勉強になりました。天霊大神様、大国主大神様、本当にありがとうございました。
東京都 I.A 50歳